令和3年3月7日(日曜日)、山口市民会館で、令和2年度山口市美術展覧会の表彰式を行い、市長らが入賞者に表彰状を手渡しました。16歳~85歳までの市民から136点の応募があり、そのうち15点が入賞しました。
大賞に輝いた阿部睿子さんの絵画「春はひそやかに…」は、山口市糸米の木戸神社から兄弟山へ行く道で毎年春になると咲くフデリンドウが描かれた作品です。岩絵の具や水干絵の具で2年以上かけてじっくりと描かれ、枯れ葉を押しのけて花を咲かせる姿やその生命力が表現されています。
審査委員長を務められた宇部フロンティア大学短期大学部の原井輝明准教授は「全体的におとなしい印象だが、災いの中で平静が望まれた結果だ」と総評されました。阿部さんは「大変光栄に思う。未熟で地味な作品だが、今回の受賞を出発点として創作活動を続けていきたい」と喜びを語られました。市長は「どの作品も技術的に優れ、創作された方の個性が豊かに表現されており、作者が真剣に作品と向かい合い、創作活動を楽しんでいる様子が伝わってくる。今回受賞された皆さんには、この度の受賞を励みとされ、さらなる高みを目指して、楽しみながら創作活動に取り組んでほしい」と述べました。
山口市美術展覧会は3月14日(日曜日)まで、山口市民会館展示ホールと、小ホールで開催しています。(9時30分~17時、最終日は16時まで)
渡辺市長から表彰状を受け取る阿部さん
表彰式で大賞受賞の喜びを語る阿部さん
大賞受賞作品とともに記念写真に納まる阿部さんと渡辺市長
文化交流課 ☎083-934-2717