平成31年3月3日(日曜日)、山口市民会館で、平成30年度山口市美術展覧会の表彰式を行い、市長らが入賞者に表彰状を手渡しました。13歳~91歳の市民から170点の応募があり、そのうち15点が入賞しました。
大賞に輝いた田村絵里さんのボックスアート作品「城砦」は、遠近法の一種である一点透視図法を用いて仮想空間を立体的に表現した作品です。縦横80cm、高さ約1mの黒い箱の上部に開けられた穴をのぞくと、何層にも店舗が並ぶ夜の城砦の世界が広がり、その中で展開される人々の日常生活を垣間見ることができます。
市長は「どの作品も技術的に優れ、創作された方の個性が豊かに表現されており、作者が真剣に作品と向き合い、創作活動を楽しんでいる様子が伝わってくる。今回受賞されたみなさんには、このたびの受賞を励みとされ、さらなる高みを目指して、楽しみながら創作活動に励んでほしい」と話しました。
田村さんは、「『城砦』は現実離れした、異質で不思議な空間。しかし、どこか懐かしさやあたたかさを感じる世界観を自分なりに表現した作品。箱の中に本当に世界が存在するかのような、仮想現実としての表現を味わっていただきたい」と話されました。
山口市美術展覧会は3月10日(日曜日)まで、山口市民会館展示ホールと、小ホールで開催しています。(9時半~17時。最終日は16時まで)
市長(左)から表彰状を受け取る田村絵里さん(右)
大賞を受賞された田村絵里さんの作品「城砦」
大賞受賞作品「城砦」をのぞき込む来場者
作品を鑑賞する来場者の様子
入賞者は以下のとおり。(敬称略)
▼大賞…田村絵里(デザイン)▼準大賞…江村順子(写真)▼市教育委員会賞…國重英昭(絵画)▼山口文化協会賞…吉見芳子(写真)▼おごおり文化協会賞…増田美登里(書)▼奨励賞…小田弘子(絵画)斉藤正和(彫刻)時浦道子(絵画)藤井由佳子(工芸)村田賢二(絵画)▼審査員特別賞…大塚則子(絵画)蔵本直子(写真)末田文子(書)中田真由美(絵画)光永透(絵画)
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