中原中也記念館で1月18日、来館者数が70万人を超え、記念セレモニーが開かれました。
70万人目は、東京都在住の東京外国語大学大学院2年生の嶋田莉子さん(25)で、館内の来場者から拍手で迎えられたあと、中原豊館長や江藤寛二ふるさと創生部長、福田百合子名誉館長から記念品として、オリジナルトートバッグや公式ガイドブックなど7点が贈られました。
嶋田さんは「高校1年生の時に教科書で中也の『骨』を読んで好きになった。中也と同じ大学に進学し、今日は卒業旅行として来たが、こんなことになり夢のようだ。中也の作品は浮世離れしているところが他の文学者と比べ際立っていて好き。山口には彼の作品の原風景があると思うので、そこを見てまわりたい」と話されました。
同館は平成6年2月、中原中也の生家跡に建てられました。昨年度は2万5千人、今年度は既に3万人以上が訪れています。また昨今の来館者は、10代から30代の女性の割合が多いということです。記念館の藤山副館長は「平成27年から高校生以下を無料にしたり、(中原中也が登場する)『文豪ストレイドッグス』とコラボレーションしたりしたことが、若い来館者の増加に繋がったのでは」と話しました。
来館70万人の記念写真。左から、江藤部長、福田名誉館長、嶋田さん、中原館長
記念グッズの販売コーナー。この他にも漫画に登場する中也と記念撮影ができるコーナーがあるなど、若い世代が中也に親しめる工夫もしている。
第14回テーマ展示「私が選ぶ中也の詩」を2月12日(月・休)まで開催中
中原中也記念館<外部リンク>
中原中也記念館 Tel083-932-6430