山口市出身の詩人・中原中也の詩の副読本の一部を用いた公開授業が、平成27年2月10日、平川中学校で行われ、市内の教員約30人が授業を見学しました。
この副読本は、中原中也記念館開館20周年記念事業の一環として、市教育研究会中学校国語部会の協力を得て制作を進めているもので、4月から市内の中学生に配布されます。B5版64頁のフルカラーで、生徒や編集委員らが選んだ中也の詩30篇を掲載し、生徒による詩の感想なども盛り込まれています。1年4組では「サーカス」の詩を用いた授業が行われ、「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」など、中也独特の詩の世界を感じ取ってもらおうと、声に出して読むことに重点を置き、自分が気に入った表現を発表し合いました。編集委員会の会長を務める中原中也記念館の中原館長は「生徒が将来、山口を離れても中也の話ができるように、卒業後も手元に置いてもらえるような一冊を目指したい」と話していました。
市では、中原中也の生誕地である本市の子どもたちが中也の詩に親しむ機会を創出し、豊かな感性を育むとともに、ふるさと山口への誇りを持てるような事業を展開していきます。
「サーカス」を用いた授業の様子
授業で使われた副読本の一部
中原中也記念館 Tel083-932-6430