平成29年2月6日、第9回やまぐち新進アーティスト大賞に徳地在住の吉村大星(よしむらたいせい)さんが選ばれ、山口総合支所で贈呈式を行いました。
この賞は、将来一層の活躍が期待されるアーティストに贈るもので、教育者であり、画家でもあった故田口克己氏からの寄付金により創設した事業です。
吉村さんの作品は、巨大なキャンパスに、色鉛筆だけで猫を精巧に表現するというものです。
市長は、「この受賞を契機に、山口市を拠点に広く大きな世界へ羽ばたいてください。また、若い芸術家との交流を深め、市の芸術文化に貢献して欲しい」と述べました。
山口市芸術家育成支援事業運営協議会会長の大和保男さんは、「伊藤若冲の絵を見る度に、吉村さんの絵を思い出していた。若冲と鶏の絵の関係がそうであったように、身近な猫の習性が、克明に絵で表現されている。『大星』の名前のとおり、天から彗星が山口市へ降り立ったと感じた。作品の今後の変遷や展開を大いに期待している」と述べられました。
審査委員長の足立明男さんは、「そばにいる猫への愛情がにじみ出ており、毛の一本一本や鼻のつやまで写し取って絵の中で表現している。今後も徳地船路の地で、自分と猫との対話を続けて欲しい」と述べられました。
受賞者の吉村さんは、「本当にうれしい。これからも大好きな徳地で、自分に素直な思いで作品に取り組めるようにがんばりたい」と受賞の喜びを語られました。
吉村さんの作品は、平成29年12月に山口井筒屋で開催予定の展覧会で見ることができます。
作品をバックに賞状を受け取る吉村さん(右)
文化交流課 Tel083-934-2717