令和7年3月2日(日曜日)、山口市民会館で、令和6年度山口市美術展覧会の表彰式を行い、市長らが入賞者に賞状を手渡しました。14歳から90歳の幅広い年代の市民の皆さんから143点の応募をいただき、そのうち15点が入賞となり、大賞には小田伸次郎さんの絵画「生命(せいめい)の樹(き).インド更紗(さらさ)」が輝きました。
大賞受賞コメント(小田伸次郎さん)
台風にて倒木被害を2度受け、気候危機を実体験し、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリの活動を知り得、その影響で文学にはエコクリティシズム、環境問題を扱う文学者が世界には出ていますが、絵画には見受けられないと探していたら、染め織りには、東洋の自然調和の造形表現、生命の樹がありました。人が樹となり花となる。花宇宙のインド更紗にグレタと同年代のインドの少女を描き、画題としました。
審査委員長の松田鶴信さん(書家・山口東京理科大学非常勤講師)は「幅広い年齢、さまざまな経歴を持たれた方の多様な作品に心を動かされ、審査員5人の中にさわやかな風が吹いたようだった。皆さんの今後の活躍を期待する」と総評されました。
市長は「どの作品も、創作された方々の、お一人お一人の個性が豊かに表現をされており、皆様が作品と真摯に向き合い、創作活動を大いに楽しんでおられる様子が伝わってくる。今後も、「創造文化都市やまぐち」の実現に向け、本展覧会の開催をはじめ、芸術文化にかかわる様々な取り組みを通じて、市民の皆様の文化芸術活動を支援していく」と述べました。
本展覧会は3月9日(日曜日)まで、山口市民会館展示ホールと、小ホールで開催しています(10時~17時、最終日は16時まで)。
大賞受賞作と小田さん(右)、市長(左)
展覧会会場の様子
文化交流課 Tel 083-934-2717