令和5年9月18日(月曜日)、中原中也記念館の入館者が80万人に到達し、記念セレモニーが開催されました。
80万人目は、福岡県在住の山下仁美さん(59歳)で、館内の来場者から拍手で迎えられたあと、福田百合子名誉館長から、オリジナルトートバッグやハンカチ、公式ガイドブックなどが記念品として贈られました。
山下さんは「旅行で初めて訪れました。80万人目ということでびっくりしましたが、大変光栄です。学生時代から中也の詩が好きで、特に『別離』という詩が好きです。中也の作品の魅力は、感受性豊かで繊細なところだと思います。いろいろな展示を楽しみながら見させてもらって、中也と作品を感じたいです」と話されました。
中原中也記念館は、平成6年2月、中原中也の生家跡に建てられました。例年、年間約2万人が来館していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で年間入館者数が減ったため、70万人から5年8カ月での80万人達成となりました。開館30周年を迎える来年は、特別展示のほか、イベントなども予定しています。
記念撮影の様子(左から中原館長、福田名誉館長、山下さん)
特別企画展「草野心平と中原中也」
1934年、詩人・草野心平と中原中也は、同人誌「歴程」の朗読会で出会い、以後交友を結びます。中也にとって心平は個人的につきあいのある数少ない詩人の一人であり、また互いの詩を高く評価し合う、良き理解者でもありました。本展では、いわき市立草野心平記念文学館協力のもと、二人の深い交友の軌跡と、心平の詩の魅力について紹介しています。
期間:10月1日(日曜日)まで 9時~18時(入館は17時30分まで)
料金:一般330円、学生220円、70歳以上・18歳以下無料
中原中也記念館ウェブサイト
https://chuyakan.jp/<外部リンク>
中原中也記念館 Tel083-932-6430