令和5年6月1日(木曜日)、伝統的工芸品「大内塗」の継承と産業振興を担う山口市版地域おこし協力隊の着任式を市役所で行いました。
本市では、大内塗産業が抱える市場規模の縮小や後継者不足といった課題を打開するため、総務省の制度である「地域おこし協力隊」の募集対象者に山口市民を追加し、最長3年の任期を5年へと拡大した本市独自の「山口市版地域おこし協力隊」を創設し、募集を行いました。
このたび2人の隊員が着任され、「大内塗」を後世に継承していくための技法・技術の習得に加え、新商品開発やイベント等を通じた大内塗の魅力発信など、大内塗産業を活性化する活動を行っていただきます。
着任されたのは金子祐樹さんと津村真衣さんで、金子さんは木地師として大内人形の木地や食器などの製作に携わってこられ、津村さんは山口県立大学でデザインを学ばれる中で大内塗の商品開発に携わってこられました。
着任式で市長は「大内塗漆器振興協同組合様としっかり連携しながらサポートしたいと考えている。お二人の感性と想像力を発揮し、新しい商品の開発等にもチャレンジしていただきたい」と激励しました。
金子隊員は「大内塗の未来をつないでいけたらと思う。自分自身が出来ることが何かを常に考えながら進んでいきたい」
津村隊員は「今まで変化を遂げながら地元に愛され、根付いてきた大内塗に対して、それを支えてこられた方に敬意の念を持ちながら、これから自分が提案できることを考え、精進していきたい」とそれぞれ決意を述べられました。
記念撮影の様子(左から中村商工振興部長、津村隊員、市長、金子隊員、大内塗漆器振興協同組合中村理事長)
ふるさと産業振興課Tel083-934-2952