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「第28回中原中也賞」贈呈式を開催しました

印刷ページ表示更新日:2023年5月1日更新 <外部リンク>

 令和5年4月29日(土・祝)、新人詩人の登竜門とされる第28回中原中也賞贈呈式を、かめ福オンプレイスで行い、詩集『そだつのをやめる』で受賞された青柳菜摘さんに、賞状(山口萩焼の陶板)と正賞(中也のブロンズ像)、副賞を贈りました。同賞は中也の業績の顕彰を目的に1995年に創設し、今回は全国から204点の応募・推薦がありました。

 受賞作の『そだつのをやめる』は、昨年11月、37編の詩を収め刊行されました。青柳さんは「言葉にして伝えることは、私にとってとても難しいこと。特に詩として言葉を紡ぐことは、頭に浮かぶイメージと書き出される文字とがどうしても結びつかない。詩を作ることは、今まで思い通りに手を動かして作っていた絵や映像、流れる時間という技法から脱皮して、全く別の次元で考えること。生き物や植物が、人間が語る言葉ではない言葉で語ることはできないだろうかと考え、そんな必死にもがいている姿が、『そだつのをやめる』という詩集になって現れた」と述べられました。青柳さんは、書店「コ本や」を営むとともに、映像や絵画制作でも活躍されており、平成28年に中也賞を受賞したカニエ・ナハさんから「詩を書いた方がいい」と勧められ、詩作を始められたそうです。

 選考委員で詩人の佐々木幹郎さんは「セミや蝶など虫の視点から生きものの成長(育ち方)を見て、育つということは何なのか、成長の過程で忘れてしまった言語習得以前の体験をこれまでにない形で捉え、人間の存在そのものを見直そうとしている。読めば読むほど発見があり、言葉の迷路の快感に誘われるような作品」と選評を述べられました。また、市長は「この詩集により、詩の新たな魅力が広がり、詩の持つ可能性や奥深さに改めて気づかされた方々も多いと思う。このたびの受賞をさらなる飛躍への第一歩とし、今後も精力的に表現活動に取り組まれ、多くの方々を惹きつける魅力あふれる作品を生み出していかれることを心から期待している」と激励しました。

​​​ブロンズ像を贈る市長(左)と受け取る青柳さん(右)
ブロンズ像を贈る市長(左)と受け取る青柳さん(右)

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