令和5年3月5日(日曜日)、山口市民会館で、令和4年度山口市美術展覧会の表彰式を行い、市長らが入賞者に賞状を手渡しました。17歳から93歳までの市民から120点の応募をいただき、そのうち9点が入賞となりました。
大賞に輝いた土谷寛子さんの作品「HOME」は、迷彩服姿の軍人と民族衣装の女性が抱き合う姿を刺繍で描いた作品で、現在起こっている非情な戦争に対する思いが表現され、平和への願いが感じられる、優しさに溢れる作品です。
審査委員長の山口大学教育学部の上原一明教授は「作品はそれぞれ独自の世界観で表現されており、テーマについても日常のささいな出来事から世界情勢に至るまで多種多様であった。各作者の真剣な創作態度を感じることができ、制作にかけた時間量にも感動があった」と総評されました。土谷さんは「幼い頃からものづくりは好きで、どんな形でも創作を継続できていることが自分らしい表現に繋がっている。この賞を自信にして、これからも新たな創作に精進していきたい」と喜びを語られました。市長は「会場内のどの作品も、創作をされた方の個性が鮮やかに表現されており、作者が作品と真摯に向き合う中で、創作活動を大いに楽しんでおられる様子が伝わってくる。受賞された皆様には、この度の受賞を励みとされ、さらなる高みを目指し、引き続き創作活動に取り組んでほしい」と述べました。
山口市美術展覧会は3月12日(日曜日)まで、山口市民会館展示ホールと、小ホールで開催しています(10時~17時、最終日は16時まで)。
大賞に選ばれた受賞作「HOME」(中央)と土谷さん(左)、市長(右)
市長から賞状を受け取る土谷さん
展覧会会場の様子
文化交流課 Tel083-934-2717