令和4年7月6日(水曜日)、史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「饒益神宝」の発見について、山口大学と共同で記者会見を行いました。
平安時代、鋳銭司地域に国の機関である周防鋳銭司(すおうのじゅせんし)が設置され、銭貨の鋳造が行われていました。本市は、山口大学と連携し、鋳銭司・陶地区文化財総合調査事業として、平成28年度から史跡周防鋳銭司跡の調査を行っており、平成30年度に出土した金属片が、新たな銭種「饒益神宝(にょうやくしんぽう・じょうえきしんぽう)」の鋳造に失敗した「鋳損じ銭(いそんじせん)」であることが判明しました。遺跡からの出土例としては日本初であり、史跡周防鋳銭司跡において、饒益神宝が鋳造されていたことを示す貴重な発見となります。
会見で市長は、「貴重な文化財である史跡周防鋳銭司跡を地域の宝として、多くの方に知っていただくとともに、しっかりと未来へと伝えていけるよう、取り組みを進めていきたい」と述べました。
今回発見された饒益神宝の鋳損じ銭を、令和4年7月15日(金曜日)~8月31日(水曜日)の期間、鋳銭司郷土館において公開します。ぜひ、鋳銭司郷土館に足をお運びください。
出土した饒益神宝の鋳損じ銭
記念撮影の様子(左から、市長、山口大学の谷澤学長、史跡周防鋳銭司跡調査検討委員会の渡辺会長)
文化財保護課 Tel 083-920-4111