第24回中原中也賞を井戸川射子さんの詩集『する、されるユートピア』に決定し、4月29日に受賞をお祝いする贈呈式を行いました。
高校の国語教諭をされている井戸川さんの創作活動は、どうすれば「詩」のもつ素晴らしさが生徒たちに伝わるのだろうかという苦悩が原点だそうです。
式典では「言葉で伝えることの楽しさや難しさを感じながらも、これからも伝え続けていくために、詩を作っていきたい」とのコメントをいただきました。
時代が移り行く中において、IOT、ビックデータ、AIなどの技術の進歩には目をみはるものがありますが、いつの世でも変わらない価値を持ち続けるものは、人と人とをつなぐ「言葉」だと思います。
開館25周年を迎えた中原中也記念館では、様々な記念事業を行っています。市民の皆様も、この機会に、ぜひお立ち寄りいただき、山口が大切にしてきた「言葉」の世界に触れていただけたら幸いです。