年度が変わり、進級・進学、職場の異動や引っ越しなど、新たな出会いやスタートを迎える季節となりました。
2月に開催された「中原中也賞」の選考会では、5人のうちの4人が新たな顔ぶれとなる選考委員により、佐藤文香さんの詩集『渡す手』が、晴れて第29回目の中也賞に選ばれました。
選考委員の皆さんから「言葉の引き出しの多さ」や「新鮮さが持続する」などと講評され、そのように言葉を紡がれる佐藤さんに、私も4月29日(月曜日・祝日)の贈呈式でお会いできることを今から心待ちにしています。
本市では、開館30周年の節目を迎えた中原中也記念館を中心に、今後、さまざまな記念行事を行います。これからも、より多くの皆さんに中也の魅力に触れていただくとともに、「これが私の故里だ」と詠んだ中也の気持ちに寄り添いつつ、市民の皆さんの「ふるさと」への愛着や誇りの醸成につながるまちづくりをしっかりと進めてまいりたいと思います。