令和元年12月20日(金曜日) 11時から12時5分
山口総合支所 市政記者室
平成22年1月16日に山口市と旧阿東町が合併し、山口市阿東が誕生して令和2年1月16日で10年の節目を迎えます。
この10年間を振り返って、私が特に心を砕き、取り組んでまいりましたことは、地域交流センターを中心に、それぞれの地域で培われたまちづくりや地域への思いを大切にし、地域のお祭りや日常生活の支え合いが続くような温かみのある地域社会の構築を目指す、住民自治によるまちづくりのもとでの協働によるまちづくりの取組でございます。
この取組を進めるため、まず、阿東の地域づくりや地域防災の拠点となる阿東地域交流センターを、図書館を併設する形で整備をいたし、多くの皆様に御利用いただいているところでございます。あわせて、阿東地域におかれましては、阿東地域づくり協議会を立ち上げられまして、地域づくり計画の策定や地域づくり交付金を活用されながら、市無形民俗文化財の土居神楽の伝承や担い手育成、地域内における史跡巡りを通じた郷土愛の醸成などを、合併後も、しっかりと、特色ある地域活性化の取組として進めてこられたところでございます。
また、本市全体のまちづくりにおいて、阿東地域の美味しい食、森林資源、歴史文化資源等は、市民生活の潤いや憩いの場となっているだけでなく、国内外からの観光誘客につながる魅力にもなっており、阿東の魅力が、本市全体の魅力につながっております。こうした中、地域の魅力発信と回遊性の更なる向上を図るため、ふるさとのにぎわい拠点として、昨年4月には、道の駅「願成就温泉」を、本年9月には、道の駅「長門峡」をそれぞれリニューアルオープンすることができました。
そして、忘れてはならないことは、平成25年7月28日の「山口・島根豪雨災害」により阿東地域が大規模な被害に見舞われたことでございます。今も当時のことを鮮明に記憶いたしております。河川の氾濫や土砂災害等により、多くの方々が被災され、JR山口線も長期にわたり運行できない状況でございました。こうした甚大な災害にあって、幸いなことに人命に関わる人的被害がなかったことが何よりの救いでございました。復旧・復興にあたりましては、新市における全庁的な職員応援体制のもと、とりわけ土木・建築などの専門職員を重点的に阿東総合支所へ配置させていただくなど、国や県の災害復旧の御支援をいただきながら、迅速な対応に努めたところでございまして、合併効果の一つの表れではないかと考えております。
今後とも、中山間地域の活力アップや、安全・安心の暮らしの機能構築等に鋭意取り組みながら、阿東地域の地域づくりにおける諸課題への対応をしっかりと進めてまいります。
それでは、山口市阿東が誕生して10周年を迎えることを記念し、阿東地域づくり協議会の皆様方と本市で連携・協力して実施いたします「(仮称)山口市となって10年~これまでの10年、これからの10年~」の概要につきまして御説明いたします。
これまでの合併記念事業は、行政が主体となって実施いたして参りましたが、この度は、阿東地域づくり協議会の皆様から、地域が市と一緒になって山口市阿東誕生10周年をお祝いしたいとの申し出をいただいたところでございます。
この10周年を記念する事業は、記念式典をスタートイベントといたしまして、概ね1年間、様々な記念行事を行うことで今後の阿東地域の継続した地域づくりに向けたスタートの年とすることを目的としているところでございます。まず、最初にスタートイベントして、令和2年1月18日土曜日、午前10時30分から阿東地域交流センターの大ホールにおきまして、山口市阿東誕生10周年記念式典を開催いたします。
当日は、あとう夢語(ゆめ)太鼓(だいこ)ジュニアの皆さんにオープニングを飾っていただき、記念式典では、地域からのメッセージという内容で、合併後の10年を映像で振り返りますとともに、これからの10年について、小学生と中学生の代表の方から未来への夢を込めたメッセージを発信していただくことといたしております。また、記念行事でございますが、「これまでの10年、これからの10年」をテーマといたしまして、現在、阿東地域の次世代を担う若い方々を中心に阿東地域づくり協議会においてイベントの内容を協議しておられまして、これまでの10年間の振り返りと、これからの10年間の阿東地域をみんなで創造する未来会議の開催等について検討しておられるところでございます。
こうした記念行事を開催いたしますほか、地域内の大会、行事等を「山口市阿東誕生10周年記念」の冠を付けた記念イベントといたしますことで、山口市阿東が誕生して10周年を迎えることの再認識と、山口市民として、また阿東地域全体の一体感の醸成を図ることといたすものでございます。
山口市阿東誕生10周年について [PDFファイル/88KB]