平成30年12月21日(金曜日) 11時00分から11時30分
山口総合支所 市政記者室
今年も、1年間の本市の主な出来事を「10大ニュース」として取りまとめまして、皆さんのお手元に資料をお配りしております。
本日は、この10大ニュースに触れながら、1年を振り返っての所感を述べさせていただきたいと思います。
まず、定住実現都市を目指す本市にとりまして、働く場の確保が重要であると認識しておりますなか、広域交通網に恵まれ、企業の進出や事業規模の拡大に対しさまざまな優遇制度を用意している本市では、新事業所の建設などが今年も相次ぎ、1年間で10社と事業所建設等の協定を締結し、224人もの雇用を創出いたしました。こうした順調な企業進出等によりまして、本市の産業団地における分譲可能な区画が、残り1区画となっておりますことから、本市の新たな産業団地である「鋳銭司第二団地」の整備に着手いたしたところでございます。
そして、今年は、本市のまちづくりの道しるべとなります「第二次山口市総合計画」もとでの次なる10年の挑戦を始めた年でございました。第二次山口市総合計画では、将来都市像を「豊かな暮らし 交流と創造のまち 山口 ~これが私のふるさとだ~」といたしまして、「山口市全体の発展」を、次なる10年の本市のまちづくりにおける共通理念とし、都市部も農山村も共に発展するまちづくりを進めていくことといたしたところでございます。
こうした中で、総合計画に位置づける8つの重点プロジェクトを意欲的に展開し、初年度からスタートダッシュをしてまいりました。そのうちの一つ、「広域県央中核都市づくり」のプロジェクトにつきまして、山口都市核では、3月に策定いたしました「新本庁舎整備基本方針」のもと、必要な機能、建設規模、事業スケジュールなど、基本計画の策定に向けた検討を進めており、小郡都市核では、同じく3月に全面供用を開始いたしました「新山口駅北口駅前広場」に続く、南口駅前広場やアクセス道路の整備などが着実に進んでおります。
また、「平成30年7月豪雨」では、西日本に甚大な被害をもたらしましたが、本市としましては、被災地への緊急消防援助隊の派遣をはじめ、支援物資の提供や技術職員の派遣など、積極的な支援を行ってまいりました。豪雨の後は、全国的に猛暑日が続き、本市の観測史上最高気温を更新した中で、異常気象への対応、安全安心への備えの大切さを改めて認識した年でございました。
そして、何と言いましても、今年は、明治維新150年という記念すべき年でございましたので、明治維新の策源地である本市といたしましては、絶好の機会と捉え、さまざまな取組を集中的に行ってまいりました。
中核イベントとして開催いたしました「山口ゆめ花博」では、約137万人の皆様に御来場をいただき、華やかに咲く1千万の花々の中で、湯田温泉の源泉を使った足湯や、蒸しふく料理でお迎えをいたしました。そして、山口ゆめ花博の開幕にあわせて、山口都市核を一望できる「亀山公園山頂広場」や、山口の幕末・明治維新を学ぶことができる「十朋亭維新館」がそれぞれオープンし、史跡を巡る観光周遊バスの運行にも取り組んでまいりました。
また、山口商工会議所が事務局を務めておられます明治維新150年記念事業実行委員会では、明治維新版「山口お宝展」や、「明治維新150年記念シンポジウム」を開催されましたほか、各地域においては、ゆかりの人物や史跡などを取り上げた講座やイベントなども実施していただきました。
このように、明治維新150年を契機とした多彩な事業を全市的に展開して、本市の魅力を市内外に発信することで、多くの皆様に本市を訪れていただきまして、賑わいの創出、交流人口の増加につながったことを実感いたしております。
さらに、日本とスペインの外交関係樹立150周年でもある記念すべき節目の年に、第20回日本・スペイン・シンポジウムを開催し、両国の政治家、財界人等の約120人が参加して、両国の相互理解や協力関係を深めたところでございます。このシンポジウムを契機といたしまして、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるスペインのホストタウンとしての取組を一層充実してまいりたいと考えております。また、日本とスペインとの交流の絆をもたらしたフランシスコ・ザビエルを縁として、山口で日本最初のクリスマスが祝われたことにちなみ、今年も12月には、「クリスマス市」宣言をいたしております。各所にイルミネーションが灯るとともに、クリスマスマーケットや音楽祭等のさまざまな取組が行われており、多くの皆様に山口のクリスマスを楽しんでいただいているところでございます。
2040年を見据えた地方行政体制の議論の本格化、企業等の人手不足の深刻化などの諸課題も含め、しっかりと対応できるよう、来年度の予算編成作業を進めているところでございますが、今後とも、第二次山口市総合計画に位置づける8つの重点プロジェクトを着実に進めまして、「住んで良かった これからも住み続けたい山口市」と心から思えるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。