令和7年10月31日(金曜日)11時から12時
山口市役所本庁舎(山口総合支所)庁議室
まず、はじめに「令和8年度予算編成方針について」申し上げます。
1ページを御覧ください。
まず、予算編成の基本的な考え方でございます。新市誕生から20年の節目を迎えまして、人口減少局面に備えた新市のまちづくりにおける社会基盤整備も概ね完了しつつある中、本市は、これまでの合併モードのまちづくりから、新たなまちづくりモードへの移行を進めてまいります。「元気な県都づくり」の取組とともに、都市全体の「元気度をあげる」、「選ばれるまちへ」、「まちをスマートに」の3つの視点のもと、新たなまちづくりへの挑戦を進めてまいります。
こうした中で、令和8年度当初予算は、「新たな挑戦 元気山口」予算として、「活力と魅力にあふれた選ばれる県都づくり」、「持続可能でスマートなまちづくり」、「安全・安心の暮らしの基盤づくり」の3つを基本方針として、予算編成に取り組んでまいります。
まず1点目の「活力と魅力にあふれた選ばれる県都づくり」でございます。若者や子育て世代が安心して暮らし、働ける都市機能を備えた中核都市づくりと、住み慣れた地域で安心して住み続けられる21の地域づくりを着実に進めてまいります。また、これまで整えてまいりました社会基盤の更なる活用を図り、公民連携の手法も積極的に取り入れながら、市民一人ひとり、地域、事業者の皆様の活動量が上がるような取組を進め、トータルとしてのまちの活力や元気度を高めてまいります。併せて、歴史・文化や自然、21地域それぞれの特長など、本市の個性や魅力を更に引き出し、山口に来たい、住み続けたいと思ってもらえる「山口らしさ全開」のまちづくりを進めてまいります。
2点目は、「持続可能でスマートなまちづくり」でございます。合併後のまちづくりにおける社会基盤整備、いわゆるビルドアンドスクラップのビルドが概ね完了を迎える中、重複する機能を持った施設の集約化を始めとするスクラップに向けた取組を進めてまいります。また、現在の時代状況などを踏まえた事業の重点化や見直しによりまして、限られた経営資源の中でも真に必要なサービスの質を確保し、同時に、DXやGXの取組を通じた持続可能で分かりやすいサービスの再構築を図るなど、ハード・ソフトの両面において、スマートなまちづくりを進めてまいります。
そして3点目は、「安全・安心の暮らしの基盤づくり」でございます。物価高騰の影響への必要に応じた対応や、市民の生命と財産を守る防災・減災対策に引き続き取り組んでまいります。また、子育て・教育、医療・介護、交通、環境、産業振興などの各分野において、安全・安心で快適に暮らせるまちを目指した取組を進めてまいります。
次に、2ページには、総括的な事項をお示ししておりまして、令和8年度予算は年間通年予算として編成いたします。
また、第二次山口市総合計画後期基本計画の6つの重点プロジェクトの推進を十分に意識し、その目標達成に向けて部局横断的に予算の編成を行うと同時に、施策別包括的予算制度として、各施策に配分する一般財源の範囲内で予算編成を進めてまいります。
さらに、引き続き国の動向を注視いたしながら、新たな支援制度等について積極的な情報収集を行い、財源の確保に努めることといたします。
次に、3ページには、資料1として、令和8年度当初予算の現時点での収支見込みをお示ししております。
一般財源ベースでの歳入総額は、587億円を見込んでおります一方で、各部局からの概算要求の歳出総額は614億円となっており、財源不足額は27億円が見込まれているところでございます。
こちらの収支見込みは、現時点での各部局からの概算要求ベースでございますので、今後、予算編成を進めてまいります中で、国や県などの補助制度の活用を図ってまいりますとともに、更なる事業の精査を行うなど、歳入・歳出両面から、財源不足額の解消に向けた取組を行ってまいりたいと考えております。
次に、4ページには、資料2として、予算編成のスケジュールをお示ししているところでございますが、来年1月の予算査定を経て、2月に当初予算案の発表、そして、市議会への議案提出を想定しております。
さて、先の市長選挙から一週間経過いたしました中で、このたびの予算編成方針につきましては、大きな方向性としてお示ししたところでございます。私が二期目の市政運営に向けて、市民の皆様とのお約束として訴えてまいったまちづくりの方向性も位置付けております。こうした方向性のもと、今後、具体的な事業や取組につきましては、予算編成を本格化させる中でしっかりと検討してまいりたいと考えております。
次に、「山口市公式YouTubeチャンネル『やまぐちゃんねる』を活用した大学生による若者世代向け情報発信、および『Y‐1大学グランプリ―山口市PR動画コンテスト』の開催について」申し上げます。
本市ではこれまで、市報やテレビ、ラジオをはじめ、YouTubeやフェイスブック、LINEなどのSNSも活用いたし、多様な広報媒体を積極的に活用した広報活動に努めているところでございます。
こうした中、昨年度につきましては、若者世代への情報発信力の強化に向けた取組の一つといたしまして、山口大学の学生の皆さんに御協力をいただきまして、若者世代の目線で、地域資源の再発見をテーマに、若者世代向けのショート動画を、本市公式YouTubeチャンネル「やまぐちゃんねる」に掲載をいたしたところでございます。
このショート動画につきましては、若者世代を含む様々な世代の方に御視聴いただいたところでございまして、実際に動画制作に携わった学生の皆さんにも、本市について関心を持っていただけたとともに、効果的な情報発信の手法や視聴傾向等を分析していただいたところでございます。
今年度につきましては、こうした取組を更に発展をさせまして、昨年度に御協力をいただきました山口大学の学生の皆さんを中心に、新たに山口県立大学、山口学芸大学、山口芸術短期大学の市内4つの大学が連携・協力をいたしまして、本市の魅力を若者の視点で再発見をテーマに、観光や歴史、地域資源のほか、実際に暮らしてみて実感した本市の魅力をショート動画として制作していただきました。
現在、本市公式YouTubeチャンネル「やまぐちゃんねる」に、最新の情報を常に表示することが有効であるとの昨年度の分析結果を踏まえ、より多くの方に御視聴いただけますよう、10月20日から24日の5日間に毎日7本程度、合計33本を段階的に掲載いたしているところでございます。大学生の皆さんの力作が掲載されておりますので、ぜひ、「やまぐちゃんねる」を登録していただき、ショート動画作品を御視聴いただければと思います。
また、今回は、企画の提案からSNSによる作品の募集、審査を兼ねた最終発表会に至るまで、学生の皆さんに主体的に取り組んでいただいておりまして、私も当日は審査員として参加をさせていただきますが、現在、「やまぐちゃんねる」に掲載いたしております動画のコンテスト「Y‐1大学グランプリ―山口市PR動画コンテスト」を開催いただくことといたしております。
ここで、本日は、山口大学、山口県立大学、山口学芸大学から、各代表の方にお越しいただいておりますので、学生の皆さんから動画制作コンテストについて、御紹介いただきたいと思います。
御紹介ありがとうございました。
本市といたしましては、こうした取組を通じまして、若者世代へ届く市政情報の発信や効果的な手法について、引き続き、市内大学生をはじめとした若者世代と共に情報共有を図りながら、新たな取組にチャレンジしてまいりたいと考えております。
また、今後も、こうしたSNSの活用によりまして、若者世代等が、本市に住んでみたい、住み続けたいと思えるよう、ずっと元気な山口市の実現に向けまして、効果的な情報発信に努めてまいりたいと考えております。
次に、追加報告となります「吉敷地域におけるクマの目撃情報に関する本市の対応について」申し上げます。
吉敷地域での最近のクマの出没については、10月23日に吉敷上東3丁目付近、24日に吉敷赤田3丁目付近、26日に吉敷佐畑4丁目付近、10月28日に国道435号鳳翩山トンネルの山口市側で目撃情報が寄せられたところです。
こうした目撃情報が相次ぎ、かつ26日の目撃情報が良城小学校にかなり近い場所であったことから、今月28日に、私を本部長とし、副市長、教育長及び関係部局長を構成員とする「山口市有害鳥獣等被害対策本部会議」を新たに設置し、緊急に会議を開催し、出没状況の把握や今後の対応について協議したところでございます。
これ以外にも本日までに副市長をトップとした「連絡会議」を3回、「関係部局長会議」を1回それぞれ開催し、対応を協議したところでございます。
吉敷地域におきまして、現在行っております朝夕の防災行政無線や広報車による広報の実施、市LINE公式アカウントなどによる注意喚起に加えまして、昨日30日に、クマ用の箱わな1基を設置いたしたところでございます。
また、本日31日(金)から11月14日(金)までを当面の注意期間として、今後、チラシの各戸配布を行いますとともに、市公式ウエブサイトでの注意喚起も合わせて行うこととしております。
なお、各戸配布チラシは、お手元にお配りしておりますチラシでございまして、クマ被害にあわないための対策やごみの出し方について記載をいたしております。
今後も山口県や本市各部局連携のもと対応してまいりたいと考えております。
山口市公式YouTubeチャンネル「やまぐちゃんねる」を活用した大学生による若者世代向け情報発信、および「Y‐1大学グランプリ―山口市PR動画コンテスト」の開催について [PDFファイル/430KB]