令和7年7月24日(木曜日)11時から12時
山口市役所本庁舎(山口総合支所)庁議室
まず、はじめに、「中原中也記念館特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」について」申し上げます。
昨年2月18日に開館30周年を迎えました中原中也記念館では、本市出身の詩人・中原中也の遺稿や遺品、中也に関わりのある近代文学関係資料の収集、保存、研究を進め、展示や企画事業などを通じて中也の詩とその世界を広く全国に発信するとともに、中也研究の活動拠点としての役割を担ってまいりました。
そして、このたび、7月31日から10月5日までを会期といたしまして特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」を開催いたします。本企画展は、当時急速に普及しつつあったラジオ放送との関わりなども含めた中原中也と朗読の関係について、幅広い観点から探る展示といたしております。中也の詩は朗読をされることで魅力が際立つと言われており、代表作「サーカス」は朗読されることを意識して制作したと考えられております。残念ながら本人の肉声による録音が残っていないため、中也自身の朗読を聴くことはかないませんが、展示を通しまして中也が好んだ朗読、そして当時のラジオ放送との関わりを感じ、中也の詩の魅力に触れていただければと思います。
さらに関連イベントといたしまして、8月11日に朗読の第一人者である詩人の吉増剛造氏による講演会及び朗読のパフォーマンスを行います。また、9月6日には、中原中也の会との共催で、歌人である福島泰樹氏による講演会や、桑原滝弥氏、三角みづ紀氏、カニエ・ナハ氏という3人の詩人によるシンポジウムの開催も予定いたしております。
今後も、中原中也記念館では様々な展示を予定いたしておりますので、市民の皆さまはもとより、全国から多くの方にお越しいただき、中原中也の詩の魅力をお伝えしてまいりたいと考えております。
※関連イベントとして8月11日に開催を予定しておりました、吉増剛造氏による講演会及び朗読のパフォーマンスは中止になりました。
次に、「アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市との友好都市提携の締結に係る調印式の開催について」申し上げます。
本市におきましては、これまでの姉妹・友好都市等との交流に加え、英語圏の都市との新たな交流について検討いたしてきたところでございます。
そして、この度、本市とホノルル市は、市民同士の交流を創出し、両市民の相互理解と友好親善を図ることを目的とした友好都市提携を締結する運びとなり、9月20日(土曜日)午前11時から、湯田温泉こんこんパークにおきまして、友好都市提携の締結に係る調印式を執り行うことといたしました。
本調印式にあたりまして、ホノルル市からは、トミー・ウォーターズ・ホノルル市議会議長をはじめとするホノルル市公式訪問団7名とゲイル・ワカタケ会長をはじめとするホノルル山口県人会30名の総勢37名の皆様が出席される予定でございます。
調印式におきましては、両市によります協定書へのサインをはじめ、リック・ブランジャルディ・ホノルル市長によりますビデオメッセージの動画投影や記念品交換、記念撮影などを行う予定といたしております。また、当日は、友好都市提携を記念し、同会場において、フラダンスの演舞披露やハワイアングッズの販売など、ホノルル市に関連するイベントを開催する予定といたしておりまして、多くの市民の皆様にお越しいただき、共に提携をお祝いいただきたいと考えております。
なお、調印式や締結記念イベントの詳細につきましては、現在、調整中でございますので、開催日が近づきましたら、市公式ウェブサイトなどで、改めてお知らせをいたしたいと考えております。
締結に向けた本市の取組といたしましては、まずは、市民の皆様にホノルル市をより身近に感じていただきますよう、6月に、山口情報芸術センタ[YCAM]において、トークイベントや友好都市関連の映画上映会を開催いたしたところでございます。今後につきましても、ホノルル市にゆかりのある方を講師に招いての講演会やワークショップの開催、ホノルル市を紹介するパネル展示、市報への特集記事の掲載などを実施いたしてまいりたいと考えております。
そして、教育、観光、文化、経済など様々な分野における交流機会の創出に取り組みますことで、ホノルル市との都市間交流を進めてまいりたいと考えているところでございます。
中原中也記念館特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」について [PDFファイル/350KB]
中原中也記念館特別企画展「中原中也の〈声〉――朗読とラジオ放送」について [PDFファイル/3.43MB]