宮野地区社会福祉協議会、宮野地区民生・児童委員協議会、宮野地区福祉員協議会からの要望
令和3年3月19日提出
近年、梅雨時また、台風の季節に全国各地で突発的に大規模な災害が多発しており、一方で、新型肺炎の感染拡大により、避難所の開設・運営にこれまでにない工夫を求められています。
こうしたことを踏まえて、従来の災害時に交流センターや小学校等、地区中心部の指定避難所へ多くの住民の一斉避難を促す避難のあり方については、見直しが必要ではないかと考えています。
このため、宮野地区では昨年以来、高齢者等の要援護者の避難について、別紙のような避難計画(案)をもとに議論を進めております。
つきましては、計画(案)に係る全体的な助言を含め、特に、次の点についてご支援、ご協力をいただきますようよろしくお願いします。
記
(1)市の指定避難所となっている 一 宮野中学校体育館、二 山口県立大学体育館について、民 生・児童委員や町内会長等が災害時に避難所として速やかに開設・運営できる仕組みを つくっていただきたい。
(2)高齢者生きがいセンターを市の避難所として指定し、(1)と同様の対応が可能となるよう措置されたい。
(3)北恋路については、町内において避難所が開設できるよう対応を検討されたい。
例)一 現在の公会堂をスロープを備えた2階建てに改築する。
二 入居者がいない2階建ての住宅を災害時のみ避難所として使用する。
(4)交流センター以外の避難所についても、特に高齢な避難者が快適に過ごせるよう一定数のマットを確保するための助成を検討されたい。
宮野地域における災害時避難支援の具体的在り方について(案)
1 民生委員・福祉員の要援護者避難支援の基本的な姿勢
(1) 発出された避難情報の内容(大雨、洪水、土砂災害等)やハザードマップにおけるリスク等を踏まえ、避難が必要な要援護者に対しては、一 自宅等における垂直(2階)避難か、二 近隣の避難所へ避難するかを助言する。
(2) 避難所への避難が必要な場合、宮野地域を以下のブロック(複数の単位)に分けた避難計画(案)に基づき、該当の避難所へ誘導する。
2 ブロック分けの避難計画(案)の必要性とその考え方
(1) 必要性
・従来の市の指定避難所を中心とした避難誘導は、一 迅速な避難、二 新型肺炎の感染予防、三 宮野の地形(地域の中央部を椹野川が縦断)等から現実的とは言えない。
・高齢者等の身体状況(長い距離の歩行の問題)、地域資源の点検、ボランティアを含めた支援スタッフの確保の問題等を踏まえると、従来の避難の在り方を見直すことが適当である。
(2) 見直しの視点
一 避難所は高齢者の自宅等からできるだけ近距離に見つける。
二 見直されたハザードマップ上のリスク(特に、家屋倒壊等氾濫想定区域内在住者の迅速な避難)を考慮する。
三 椹野川を渡っての避難はできるだけ避ける。
四 避難所は気持ちよく、安心して過ごせるような場所とする。
五 民生委員の受け持ち地域を一つブロックとする。
3 ブロック分け避難計画(案)
一 七房在内(8町内)、仁保地、宮路
・林業センターをメインの避難所とし、七房公会堂の利用も検討
二 大山路、熊坂、上恋路、河原(椹野川左岸)
・各町内会の公会堂をメインの避難所として活用
◎河原(椹野川左岸)については、引き続き検討
三 河原(椹野川右岸)、宮野中央、住吉、東住吉、青葉台
・交流センターをメインの避難所とし、宮野中央集会所の利用も検討
四 北恋路
◎引き続き検討
五 西恋路、中恋路、下恋路、南恋路団地
・高齢者生きがいセンターをメインの避難所とし、中恋路公会堂の利用も検討
・南恋路団地はハザードマップ上のリスクは少ないが、避難が必要な場合は南恋路団地集会所の利用が可能
六 東桜畠、上桜畠
・宮野中学校体育館をメインの避難所とする
*避難情報が出た場合の鍵の受け渡しをどうするか
七 西桜畠、沖桜畠、桜畠団地
・県立大学体育館をメインの避難所とし、桜畠公会堂の利用も検討
*避難情報が出た場合の鍵の受け渡しをどうするか
八 宮野団地、東折本、第三住宅、上折本
・県立大学体育館をメインの避難所とする
・宮野団地について避難が必要の場合は、宮野団地集会所の利用が可能
*昼間等で短時間避難の場合は、宮野駅舎会議室の利用も検討
その場合、鍵の受け渡しをどうするか
九 平野、グリーンヒルズ、サニータウン
・平野は護国神社、グリーンヒルズはグリーンヒルズ集会所をメインの避難所とする
*サニータウンは引き続き検討
十 江良、コモドタウン、芝崎住宅
・江良は江良公会堂をメインの避難所とする
・芝崎住宅(アパート)は2階以上の部屋へ垂直避難
*コモドタウンは引き続き検討
十一 下折本、芝崎
・仁壁神社をメインの避難所とする
十二 恋路市河原、恋路秋葉
・住宅(アパート)の2階以上の部屋へ垂直避難
4 その他(今後調整すべき課題)
(1)近隣に適切な避難所が見つからないブロック(町内)の避難所確保のため、市等との協議の場を早期に設ける。
(2)市の指定避難所で、災害時に早期の開設が予定されていない「宮野中学校体育館」、「県立大学体育館」の早期開設に向け市と協議をする。
その場合、民生委員、福祉員等で避難所を運営することとなれば、鍵の受け渡し方法等を決めておく。
(3)安全で、過ごしやすい避難所とするため、特に夜間対策を考慮し、各避難所に一定数のマットをストックする。
(4)公会堂を避難所として使用する場合、町内会長等と事前に協議する。
文書による回答はしておりません。