陶連合自治会からの要望
令和2年8月19日提出
近年、地域防災、スマート農業などの地域産業振興におけるIoT環境の基盤整備や、教育環境、居住環境における高速情報通信網の整備が地域再生や地域の活性化につながる事例を散見します。また国もローカル5Gシステムの構築など地域活性化や地域の課題解決を支援する地方ニーズに応じた政策を展開しておられます。
我々の生活地域である、山口市南部川東地区は、小郡都市核の近接地としての住環境需要、国道2号線および山陽自動車道山口南ICを有する交通の利便性、産業団地の新設による産業振興の拠点、広域な農地を有する農業振興地域等々、今後、次世代ネットワークを活用し地域活性を図る上での潜在的な需要、伸びしろを有しております。
しかしながら、現況において高速・大容量通信の前提となる光ファイバー網の整備がなされていない地域が多く、現行の通信環境において他地域との格差や不便さを日常生活や各産業で痛切に感じているところです。
とりわけ陶地域におきましては、陶地域そのものが通信環境の未整備から二分され不平等感を感じている住民が多々おり、さらには単位自治会内においてもエリア分断され、通信環境の格差が生じているといった事態になっており、情報通信環境のしっかりとした整備による公平公正な市民利益の享受は悲願となっております。
つきましては、地域特性、将来性もしっかりと鑑み、国や事業者との建設的な協議により、当該地域へのブロードバンド基盤の整備を早期に実現していただきますよう強く要望致します。
光ファイバは、デジタル技術が急速に進展する中で、高速・大容量無線通信の前提となるものでございまして、遠隔医療・教育、スマート農業など、5Gを活用した地域の活性化や課題解決が期待されるSociety5.0の基盤ともなるものでございます。また、今般の新型コロナウイルス感染症拡大に対応したリモート授業やテレワーク等の新たな生活様式の取組の基盤としても、これからの社会生活において、欠くことのできない重要なデジタルインフラであると認識いたしているところでございます。
こうした中、現在、本市には光ファイバの未整備地域が陶地域を始め、複数存在しておりまして、こうした状況につきましては、社会のデジタル化への変革を進めてまいりますため、早期に解消すべきであると認識いたしているところでございます。
一方、現状では、民間主導による光ファイバの新規のエリア展開が見込めない状況にもあるものと認識しておりますことから、未整備地域への光ファイバ整備の早期実現に向けましては、本市といたしましても、引き続き、取り組んでまいりたいと考えております。