新山口エリアの環境整備に関する要望について（山口商工会議所からの提出）

　山口商工会議所におきましては、令和4年11月に「新山口まちおこし委員会」を設置し、小郡都市核エリア内とりわけJR新山口駅近郊における賑わいづくりやコミュニティの復活、山口都市核と一体となった山口市全体が発展する都市核連携を検討してまいりました。
　山口市におかれましては、令和3年4月に新山口駅北口に産業交流拠点施設KDDI維新ホールを整備され、学会、展示会、ライブなど高い稼働率により来場者も増加しております。
　それに伴い近隣の飲食店、特に昼食場所の不足や、懇親会、宿泊を伴う大規模な大会・イベントの際の来場者の湯田温泉への移動手段の利便性や駐車場の不足などが課題として顕在化してきております。
　また、今年1月には、ニューヨーク・タイムズ紙が「2024年に行くべき52カ所」を発表され、山口市を3番目に選出したことから、今後更に交流人口の増加が予想されます。
　つきましては、これを機会に交通の結節点である小郡都市核の交流人口受入体制強化を目的として、飲食店を中心とした出店促進のための補助制度創設や、来場者向け駐車場の整備促進、湯田温泉などの山口都市核との回遊性向上につながるバス輸送手段の充実など、別紙のとおり要望申し上げます。
　ニューヨーク・タイムズ紙の発表により、山口市への注目が高まっている今こそ、山口市にお越し頂いた方に満足頂けるおもてなし体制を整える事が必要不可欠であると考えておりますので、その実現に向けてお取り組みいただきますようお願い申し上げます。

■取り組みをお願いしたい事項​

１ JR新山口駅近郊における飲食店を中心とした小売、サービス業等への出店補助制度の創設
・JR新山口駅北口、南口周辺の空き店舗等に出店される方を支援するための店舗改装に係る経費の補助。特に昼食場所が不足していることから昼間営業を行う飲食店舗に対して補助率や補助金額の優遇などが必要です。
２ KDDI維新ホールから湯田温泉等山口都市核へのバス輸送手段の強化
・現在KDDI維新ホール来場者が湯田温泉へバス移動するためには、南北自由通路を通り、JR新山口駅南口にある観光バス乗降場まで徒歩で移動することが原則となっていますが、距離もあることから利便性が良くありません。南北自由通路において来場者への歓迎の気持ちを伝え、移動中に飽きさせない工夫を行うことも必要だと考えます。また、来場者の利便性を向上し、より満足頂くためには維新ホールからすぐ乗降出来る場所が必要ですが、維新ホール横にはバス2台分のスペースしか無く、大規模大会等の際のバス輸送には不十分です。
　大規模大会の際などは下記の箇所などを施設利用者のバス乗り場として臨時利用を検討頂ければと存じます。
（１）新山口駅北口のバス乗り場
（２）県道214号線（令和通り）の余剰スペースなど
３ 来場者向け駐車場の整備促進
・維新ホール駐車場は518台分ありますが、施設の月極利用などもあり、大規模大会やイベントの際には周辺の民間駐車場を含めても不足しています。周辺利用地も限られていることから、立体駐車場の整備が必要ですが、整備の資材高騰もあり補助制度などの支援が必要不可欠です。​