山口市の交通政策に関する要望と回答（新日本婦人の会山口支部からの提出）

新日本婦人の会山口支部からの要望
令和3年11月15日提出

要望内容及び回答

　私たち新日本婦人の会は、女性の様々な願いを大切に、平和・暮らし・子どもの教育・女性の地位向上など要求実現のために取り組んでいる国連NGO団体です。
　私たちは昨年から、公共交通についてアンケートを実施し、多くの女性と話を深め、要望を聞いてまいりました。
　10月4日には、交通政策課の方からお気軽講座「山口市の交通政策」について丁寧に御説明いただきました。交通政策について理解が進みました。ありがとうございます。
　地球温暖化がすすみ、自家用車の使用を減らし、公共交通を急いで充実することが求められます。アンケートなどに託された願いを実施されるよう、だれもが利用しやすい公共交通環境の整備を下記のとおり要望いたします。

記

1.サイクル・アンド・ライドができる箇所が少ないため、バス停の近くに駐輪場をもっと確保して下さい。

2.シェアサイクルをスマートフォンがなくても借りることができるようにして下さい。

3.自転車は、車道通行が基本ですが、現状は危険で通行が困難です。安心して走行できる自転車レーンを作って下さい。

4.停留所に屋根をつけ、イスやベンチを設置して下さい。

回答（都市整備部交通政策課）

　山口市の交通政策に関する要望につきまして、次のとおり回答いたします。

1 サイクル・アンド・ライド駐輪場の設置について
　サイクル・アンド・ライド駐輪場につきましては、市公共交通委員会において、現在市内19か所にバスの乗り換えのための駐輪場を確保し、バス利用者に御利用いただいております。こうした駐輪場の設置に当たりましては、近隣の店舗や事業者の皆様の御協力が必要となりますので、今後、公共交通の利用を促進するために、具体的な設置希望がございました場合には、駐輪場の確保に向け努めてまいりたいと考えております。

2 シェアサイクルについて
　御要望のスマートフォンがなくても借りることができる自転車としましては、山口駅前や湯田温泉等で民間事業者が実施されておられますレンタルサイクルがございますので、こちらを御利用いただけます。
　こうしたスマートフォンなしで借りることができる自転車がございます中、本市では、昨年9月から、山口都市核及び小郡都市核を中心とする市内16か所において、スマートフォンを活用することにより、利便性を高めたシェアサイクルの実証事業を行っているところでございます。このシェアサイクルにつきましては、全国の様々な都市で取り組まれているものであり、サイクルステーションであれば、スマートフォンアプリを使用して、人を介さずに24時間いつでも気軽に貸出、返却ができるものでございます。
　本市といたしましては、こうした便利なシェアサイクルを多くの方に利用していただき、皆様の円滑な移動を支えてまいりたいと考えております。

3 自転車レーンの整備について
　御案内のとおり、環境にやさしい交通手段として自転車の利用が見直される中、歩行者、自転車の安全確保に向け、自転車走行レーンの新設や路面標示等の安全対策が必要と考えております。道路構造令等によると、自転車歩行者道を設ける場合は一定以上の幅員が必要となりますことから、新たに自転車走行空間の分離が可能となる道路は限られますが、今後、新たな道路を整備するような際には、必要に応じて歩行者と自転車の通行区分が明確になるよう、路面の視覚的な色分けや自転車マークの標示など、国、県とも連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。

4 停留所の屋根、ベンチ等の設置について
　バス停留所の屋根につきましては、営業路線の場合、バス事業者により、安全性や維持管理コスト等を勘案した上で、設置を決定されております。
　また、ベンチ等につきましては、道路管理上問題なければ、広告会社等により設置される場合もございますことから、バス停留所の屋根やベンチ等の設置について具体的な要望等がございましたら、関係する事業者を御案内させていただきます。