周囲の木々の葉も色づき始めた先月、阿東蔵目喜地区にあります「名勝常徳寺庭園」の復元が完了し、開園いたしました。
室町時代の画僧雪舟が作庭したと伝わる本庭園は、作庭技法に文化財的価値が認められ、平成12年に国の名勝に指定されまして、この度、護岸石組や植栽などの保存整備を行い、本来の美しい庭園に甦りました。
また、本庭園と同様に雪舟作と伝わる常栄寺庭園では、本年迎えた雪舟生誕600年に合わせ、YCAMの先端的技術と庭園が奏でる芸術作品を展示し、更なる魅力を引き出しています。そしてまた、国が創設した「ガーデンツーリズム登録制度」に、これらの庭園を含む「雪舟回廊」が登録され、庭園を通じた交流が一層高まっていくことも期待しているところです。
これから紅葉が見頃を迎える中、市民の皆様方には、独特な作庭技法と工夫を凝らした演出がなされている雪舟ゆかりの庭園を巡られながら、心豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。