山口商工会議所からの要望
令和2年7月31日提出
国内外ともに新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は未だ根強く、消費マインドが上向かない状況が続いております。コロナとの共存が長期化することが現実と成ってきた今、経済合理性という観点からコロナ禍においても事業継続が可能かどうか、事業者には厳しい舵取りが求められています。
この状況を踏まえ、第4回目のアンケート調査(7月1日~7月10日)を実施しました。結果、飲食業、宿泊業、旅行取扱業は勿論の事、観光バス事業、商品卸小売業、酒類卸小売業、タクシー業、食品製造業、テントリース業、音響サービス業、舞台美術、イベント代行業、和菓子・洋菓子製造小売業、菓子材料卸売業、スポーツジム、LPガス小売業、靴小売業、ブライダル業、葬儀社、花屋、薬局など、市内小規模事業者のみならず、中小、中堅企業にまで深刻な影響が出ている事が判明致しました。中でも観光に特化した事業者、多店舗展開店や規模や雇用も比較的大きい事業者には公的支援も十分に行き届かず、長期化すればするほど経営に深刻なダメージを及ぼしています。
これらの状況を踏まえ、今後はある程度焦点を絞った市内全域に行き渡るさらなる支援策が必要と考えています。市内事業者の窮状をご賢察賜り、下記によるこれまで以上の支援の拡充、並びに経済活性化策の強化につきまして、貴市の格段のご配慮ご支援をよろしくお願い申し上げます。
記
1 経済循環喚起としてのプレミアム商品券の拡充
(1) 山口市内で飲食、土産、交通事業者など幅広い業種に使える本市独自の過去最大限のプレミアム商品券の発行(平成27年 17億6千万円うちプレミア1億6千万円、平成28年 11億円うちプレミア1億円)
(2) プレミアム率は3割以上とし、強い消費喚起を促す
(3) 全店舗共通券と中小規模店等専用券の比率を同程度に設定する
(4) 利用期限は本年12月末日までとする
2 イベント開催の目安策定によるイベント開催支援
山口市観光コンベンション協会、山口商工会議所、民間事業者などでイベント開催の目安を策定いたすこととしておりまして、これにより、新型コロナ感染拡大防止策を講じた上でイベントの開催の目途が立ったところです。
つきましては、(一社)山口県観光連盟が、誘客イベント開催支援事業補助金を創設されるなど、イベント開催に向けた気運醸成が図られていることを踏まえた支援をお願いいたします。
(1) 新型コロナ禍における民間主導の催事開催は今後も厳しい運営となる為、イベント関連事業者対し、コロナ感染拡大の防止に関する経費など幅広い支援
3 公共的な場所における販売促進支援
(1) コロナ禍の影響で需要が戻らない事業者へ新山口駅南北自由通路や中心商店街など公共的場所を活用した売場提供として、占有許可における減免などによる支援
4 新型コロナ感染予防に向けた意識啓発
社会経済活動を推進する上で、新型コロナに対する感染対策は必須となっております。
しかし、一部の心ない不適切な行動で感染が拡大する事例が相次いでおります。
(1) 感染予防に向けた積極的な市民意識の啓発への取り組みの推進
5 都市から地方への業務と人材の流入拡大策の実施
ポストコロナの時代を展望いたしますと在宅勤務、遠隔教育、遠隔診療など新しい生活様式が進展すると考えられます。こうした状況を見据えて、下記事項について、しっかりと取組まれますようお願いいたします。
(1) 新山口市本庁舎を始め、市内への高速通信規格「5G」の整備促進
(2) 本市への移住を促進するための環境整備を始め、業務と人材の流入促進策の拡大
(3) 地方から都市へ業務が流出しないための措置の導入
文書による回答はしておりません。