成瀬仁蔵公園周辺の水路及び市道の整備についての要望と回答（吉敷赤田町内会からの提出）

　吉敷赤田町内会からの要望
令和2年5月25日提出

要望内容及び回答

　成瀬公園は、日本女子大学の創設者成瀬仁蔵の生誕の地として日本女子大学をはじめ山口市、吉敷地区関係者等、多くの人々のご尽力により山口市の文化財として維持管理が行われており、また周辺住民の憩いの場として広く活用されるとともに桜・紅葉のシーズンを中心に市内外からの来訪者もみられるところであります。
　成瀬公園周辺環境は、公園の北側に大規模住宅開発（27区画）が行われ、住宅関連の水路は整備されたものの、これに連結する水路は旧態依然とした石組みで管理も行き届かず大雨の場合氾濫し、公園内を含め周辺が浸水する状況である。この水路は、もともと農業用水路であったものと考えられるが、今は受益者となる農地所有者もなく雨水等の防災・浸水対策用の水路となっている。
　ついては、この防災・浸水対策として水路の整備をしていただきますよう要望するものでありますが、水路整備に併せ、文化財である成瀬公園の周辺環境整備として、景観上著しく劣悪な路肩が雑草でおおわれている市道及び里道の一体的整備を要望いたします。

回答（道路河川管理課、文化財保護課）

　当該里道及び水路は、本市が所有いたします「法定外公共物」でございますが、「山口市法定外公共物管理条例」におきまして、その日常の機能管理につきましては、利用者となられます地域の方々に行っていただきますようお願いいたしているところでございます。
　こうした法定外公共物の管理につきまして、本市では、「山口市法定外公共物等整備事業」及び「社会資本整備協働事業」による支援を行っているところでございます。これらの支援事業におきましては、地元の皆様の御負担も必要とはなりますが、御検討いただけますと幸いでございます。
　さらに、本市では浸水被害の軽減を図るため、雨水浸透ますなどを設置されます方を対象に、その経費の一部を補助する制度も御用意いたしておりますので併せて御検討をしていただきたいと考えております。
　なお、御要望いただきました里道及び水路につきましては、今後、担当課におきまして、現地確認をさせていただき、詳細につきまして、御協議させていただきたいと存じます。
　また、成瀬公園のうち、学校法人日本女子大学の所有地につきましては、「成瀬仁蔵旧宅跡」として、市の指定文化財となっておりますが、市有地ではございませんことから、本市が直接管理を行う対象とはいたしていないところでございます。
　なお、敷地内の一部において、大雨の際に冠水する事態が発生している件につきましては、所有者において盛り土等の対策を検討されていると伺っておりますので、引き続き、状況を確認した上で、所有者である日本女子大学に対しまして必要な情報提供等の支援を行ってまいりたいと考えております。