中国ジェイアールバス株式会社からの要望
令和2年6月12日提出
弊社では、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大による移動自粛の影響を受け、大変厳しい経営状況となっております。
一般路線につきましては、お客様のご利用が減少する中、生活交通としての使命を果たし、減便することなく運行して参りました。今後は、学校再開による通学需要が戻ってくることが予想されますが、政府の「新しい生活様式」公表により通勤、買い物等のご利用が回復するには時間を要するものと推測されます。高速路線につきましても、運休、一部減便を実施した本年4月及び5月の収入は前年より大きく減少しており、移動自粛解除後も以前のような状態に戻るには時間を要することが予想されます。貸切事業も同様に移動自粛の影響を受け、ほぼ稼働していない状態が続いており、弊社の旅客運送事業における収入確保が出来ず、大変厳しい状況となっております。
また、お客様に安心してバスをご利用していただけるよう、従業員やバス車内における消毒、ソーシャルディスタンスの確保などの感染予防対策を実施しており、車内消毒や運転席へのビニールカーテン設置などの新たな経費が発生しているところです。
一方、政府では第2次補正予算案が閣議決定され、地方創生臨時交付金2兆円が予定されております。この度の新型コロナウイルス感染症対策に係る事業に必要な財源であることは認識しておりますが、バス事業者に対する財政的な支援も検討していただきたいと存じます。
つきましては、上記諸事情ご賢察のうえ、生活交通維持に係るご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。
文書による回答はしておりません。