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多世代交流拠点施設についての要望書と回答(湯田温泉まちづくり協議会からの提出)

印刷ページ表示更新日:2020年3月9日更新 <外部リンク>

 湯田温泉まちづくり協議会からの要望
令和2年2月14日提出

要望

 湯田温泉多世代交流拠点施設の計画について、湯田温泉まちづくり協議会として綿密に協議いたし、湯田温泉のまちづくりの今後のあるべき姿を、ここに暮らす者の視点から考察し、要望する。


  基本理念
    『湯田温泉の産業の発展を促し若者が居住するまちを目指す』
      街の能力を磨き自走し続けられる活力を持続するために

(1) 山口市の経済を支える湯田温泉の産業構造
 湯田温泉は、観光産業を中心に旅館ホテル業、料飲、レジャー、スポーツ産業など集約的にサービス産業を構築しており、経済面から、今後も山口市の財政を支え続ける存在となると認識している。人口減少など、今後悲観的な問題を抱える地方に於いて、この湯田温泉の産業力は、今後の生残りに重要なファクターである。その経済の育成、成長に向けて、今こそ投資が必要であり、その期待に応えられる充分なポテンシャルがこの街にはあると考えている。

(2) 次世代の若者が居住する街
 経済的活力のある湯田温泉の実現を願う私どものコンセプトは、次世代の若者(子ども、孫、甥、姪のような親族)が、この地に住んでほしいという希望である。彼らが都市部に住むのは、就業、収入、情報、サービスの質と量の格差が、地方と歴然とあるからである。彼らを受け入れるに必要な産業力がこの街に必要と考える。


1、 若者の働きの場を提供する街
 若い能力、感性にあふれた労働力が発揮でき、そのエネルギーを受け入れられる強い産業力の育成

2、 次世代の後継者が返ってくる街
 地方における事業継承は深刻な問題である。当地での事業経営が、未来に向けて希望が抱け、後継者が帰ってくる産業力のある街

3、 この街の産業力が若者の消費に対応できる街
 若者のニーズ、トレンドに対応できる商品を供給できる産業力のある街

(3) 若い人たちの思い
 山口大学、県立大、学芸大、芸術短大と山口には多くの大学が存在する。
 多世代交流拠点施設検討のワークショップでもありましたように、彼らがこの山口に物足りなさを感じているのはコンサート、劇、映画、スポーツ、などイベントや催し物がない事である。彼らは身近にエネルギーの発散、感動、共感、学びの場を求めているのであり、この若者が抱くニーズへの対応は、少子化人口減少の中で学生、若者を確保するうえで重要な課題である。学生や若者をがっかりさせないまちを創っていかなくては生き残ることはできない。

(4) 湯田温泉の産業の成長を促し、若者に魅力ある街づくりの実現
 コンサートを始め、多様なイベント催事が開催できるホールの建設がこのまちに必要である。彼らの世代を超えた交流の場となり、そのためホールは多目的に使える構造にする必要がある。若者は、観衆として集うだけでなく、企画経営者として彼らの能力を発揮する場となるはずである。そのような催し物は、多くの人を呼び寄せ、湯田温泉の経済の面からも大いな成果が期待できる。
 この要望は長年にわたり旅館組合など業界からも出ている。湯田温泉における大きなまとまった土地はここしかなく、湯田温泉の中心から徒歩圏内の条件の揃った効率的な経済効果を鑑みると、この結論以外考えられない。
 街づくりは事業者と住民の皆さんのそれぞれにメリットのあるものでなくてはならない。我々は目先のサービス、恩典を望むものではなく、この街が将来も活力により自走式に走り続けられるまちを願っているものである。


(5) 民業の活用、連携(温浴施設はまちに多く存在する)
 湯田温泉の民間の浴場数は、県内で最大数を誇る。その活用を促進すれば、事は足りると考えられる。価格の問題であれば、企業に経営努力を求めるなど手法はあると考える。
 あえて、そこに多額な税金を使って、民業に対抗して大規模な浴場は必要ない。現在の寿泉荘の規模程度で収め、従来の安価な利用が引き続きできるようにするべきと考える。民業の施設に、営業上の影響を及ぼさないように配慮し、共に市民の健康増進へ貢献できるよう理解と協力を求めるべきである。これだけの浴場を保有する湯田温泉の民間企業に相談され、彼らを活用することが必須ではないかと考える。


多目的ホールの建設を強く要望する

 多世代の交流を目的とするなら、多様なスタイルの交流を可能にする多目的ホールの建設を切に願うものである。コンサートなどの文化活動の他、スポーツ、展示、会議などその活用の可能性は広がる。今後ICTの加速により、時代は目まぐるしく成長変化していく。例えば、AR・VRの開発により新分野のトレンドが数々生まれてくる。℮スポーツもそのひとつである。情報には、都市圏と地方の格差はなく、様々な情報やトレンドを他都市に先駆けて当地に取り込み、イベントなどを具現していく事が必要と考える。人が集う仕掛けを行い、街に活力を吹き込める施設となるように、我々も能動者として、その運営に関心を持ち参加、協力していく。


 何卒よろしくお願いしたい。未来の山口の為に

 

回答(企画経営課) 

 多世代交流・健康増進拠点施設の整備につきましては、平成27年10月に策定した山口市まち・ひと・しごと創生総合戦略や平成28年11月に策定した山口市生涯活躍のまち構想を推進する上での検討や、かねてより、湯田地区町内会連合会などの地域団体の皆様や湯田温泉まちづくり協議会などの湯田温泉関係団体の皆様を始めとする、多くの関係団体の皆様からいただきました市民温泉の整備に関する御要望や御提案を踏まえ、平成30年3月に策定した第二次山口市総合計画前期基本計画の重点プロジェクトでございます広域県央中核都市づくりにおける、湯田温泉おもてなしのまちづくりの取組として、「市民温泉を含む多世代交流施設整備」を位置付け、取り組んでおります。


 こうした中で、本市では、昨年3月に多世代交流・健康増進拠点施設の整備基本構想を策定し、その後、市民ワークショップや湯田温泉関係団体の皆様などからいただきました多様な御意見や御提案を踏まえまして、この度、拠点施設に導入する機能を、温浴機能、交流機能、広場機能、飲食機能、駐車場・駐輪場という5つの機能に改めて整理し、各機能の整備方針や施設配置の考え方を整備基本計画の素案として取りまとめたところでございます。


 その素案の中で、温浴機能につきましては、これまでの御要望を踏まえ、多くの市民の皆様に御活用いただけるよう、現在、60歳以上の方を対象としております山口市老人憩の家「寿泉荘」を多世代型の温浴機能として更新いたしまして、あらゆる世代の市民の皆様が気軽に、快適に利用できる温浴施設、いわゆる市民温泉として整備することとしております。


 この市民温泉につきましては、湯田温泉の湯に親しむ体験の場として、湯田温泉の歴史や文化、お湯の特性、また、周辺の民間温浴施設の情報なども提供いたすことで、市民の皆様の湯田温泉利用の潜在的な需要を掘り起こし、民間の温浴施設の利用も含めた湯田温泉全体の利用拡大を図ってまいりたいと考えております。
 なお、市民温泉の規模や料金につきましては、引き続き、民間事業者の御意見も伺いながら、湯田温泉全体の利用拡大に寄与する取組を進めるために、適切なものとなりますよう検討してまいりたいと考えております。
 このほか、交流機能につきましては、市内外の多くの人々を集め、多様な交流や温泉街等への回遊の起点となり、様々な用途や規模の行事、催し等にも対応できる使い勝手のよい施設とするため、多目的に利用できる大小様々な諸室・空間を有する多目的交流施設と、これに連なる屋根付き広場(大屋根広場)を整備することとしており、1,500人規模の交流会の開催も可能な施設となると考えているところでございます。
 この大屋根広場では、屋外で実施するイベント等が、天候に左右されることなく、季節感も感じつつ、開催することが可能となりますとともに、イベント等を開催していない時には、市民の皆様が自由に利用できる憩いの場としても活用できる形を検討しているところでございます。


 本市では、第二次山口市総合計画基本構想において、山口・小郡両都市核の特性に応じたまちづくりとネットワーク化による広域県央中核都市づくりを進めることとしております。また、こうした中で、本市には、令和3年度に供用開始いたします新山口駅の産業交流拠点施設を含め、山口市民会館、山口情報芸術センターなど、コンサートやライブ、ダンス、舞台芸術等の文化活動のほか、コンベンションや学会、シンポジウム、大規模な会議、展示会等の様々な用途に適した屋内空間がございます。加えて、産業交流拠点施設では、eスポーツ大会や映画上映会、ライブビューイングなどにも対応可能な施設となっております。


 したがいまして、本拠点施設において、山口市民会館や山口情報芸術センター、産業交流拠点施設などと役割が重複しない方向での多目的交流施設の整備を検討してまりたいと考えております。
 本拠点施設において、本市の新たな魅力ある交流空間を創出することにより、湯田温泉に新たな交流や賑わいを生み出すことはもとより、産業交流拠点施設の整備により、小郡都市核において生み出される新たな賑わいや、山口都市核で展開される文化・創造イベントなどの賑わいを、県内最大の宿泊拠点である湯田温泉に誘引することで、湯田温泉街を始め、本市全体への経済発展につなげてまいりたいと考えております。
 なお、本拠点施設の管理運営等につきましては、今後、設計の段階において検討してまいることとしており、引き続き、貴会の皆様からの御意見等を賜りたく存じます。御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
 

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