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須賀社の厄神舞

印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月5日更新 <外部リンク>
すがしゃ の やくじんまい
須賀社の厄神舞

種別

無形民俗文化財

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

無形民俗文化財

指定年月日

昭和48年7月20日

時代(大分類)

古代

時代(小分類)

平安

地域

阿東(嘉年)

所在地

山口市阿東嘉年下

概要

説明

 厄神舞は毎年須賀社の秋季例祭日(旧暦10月初めの子(ね)と丑(うし)の日)の初日の夜8時ごろから行われる。
 この舞の発祥は古く、平安時代にさかのぼる。長元6年(1033)の夏、この地方は酷暑の日が2ヶ月以上も続き、稲は枯死してしまった。その上、悪疫が流行して里人は度重なる苦しみに喘いだ。ある日、東の空が俄かに曇り、雷鳴が轟き、稲妻が走って大雨となった。激しい雨足を呆然と眺めていた勘蔵という老人は、西方の空にピカリと光って山上に降りてくる物を見かけた。もしかしたら、神の救いの前兆かと里人達と相談し、恐る恐る山上に登ってみると、そこに二振の小太刀があった。里人達は小太刀をご神体とし、「素盞鳴命(すさのうのみこと)」を祭神として社を建立し、神楽舞を奉納した。すると、流行していた悪疫もやみ、明るい村に蘇った。以来、毎年やむことなく舞が続けられている。

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