5月1日から新しい元号「令和」の時代が始まりました。「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味が込められています。
平成の30年間は、地方分権の時代とも言われ、国から地方への権限移譲やそのための体制整備としての市町村合併の推進など、私たち自治体を取り巻く環境が大きく変化すると同時に、自治体の基盤も確立した時代であったと感じています。「令和」の時代は「平成」の成果を受け継ぎ、未来志向の地方自治が花開く世紀であってほしいと願っています。
幸い、山口市には、1200年前の周防鋳銭司、550年前の大内文化、150年前の明治維新といった華やかな歴史があり、その歴史にふさわしい都市の風格や伝統的な祭事、美しい自然環境が今に伝わっています。
このような過去の結晶である文化遺産をしっかりと守りながら、これからの時代に必要な都市機能を加えつつ、市民の皆様と心を通わせて、「令和」の時代にふさわしい山口ならではの都市文化を育みたいと思っております。