椹野川河口干潟の野鳥たち
椹野川河口干潟やその周辺に生息するの生き物たちを紹介します。(データ及び写真提供:椹野川河口・干潟自然再生協議会、山口県立きらら浜自然観察公園)
クロツラヘラサギ
コウノトリ目トキ科
目の周りが黒く、しゃもじのようなクチバシが特徴。クチバシを水中に入れ左右に振りながら歩き、魚やカニなどを捕らえて食べる。
絶滅危惧IB類(環境省レッドリスト2017)
ズグロカモメ
チドリ目カモメ科
夏羽は頭部が黒いが、冬羽は白い。魚、カニ、ゴカイ等を食べる。中国の東部および北東部で繁殖し、越冬のため日本に飛来する。
絶滅危惧2類(環境省レッドリスト2017)
チュウシャクシギ
チドリ目シギ科
長く下に曲がったクチバシを干潟に挿してカニ等を食べる。ユーラシア大陸と北アメリカで繁殖し、日本へは旅鳥として干潟や河川等に飛来する。群れでいることが多い。
ハマシギ
チドリ目シギ科
長いクチバシを干潟に挿してゴカイ、藻などを食べる。ユーラシア大陸や北アメリカで繁殖し、日本へは旅鳥として干潟や河川等に飛来する。日本で最も多く見られるシギ類のひとつ。
純絶滅危惧(環境省レッドリスト2017)
ミサゴ
タカ目ミサゴ科
頭部と腹部は白色だが背中と翼は褐色。クチバシから眼、首を通り背中まで達する褐色の模様がある。広い河川、河口等に生息し、水面の上をゆっくりと低空飛行し獲物を探す。獲物を見つけると空中でホバリング飛行を行った後、急降下し水面の近くで脚を伸ばし獲物を捕らえる。垂直離着陸機オスプレイの名は、ミサゴの英名から付けられたそうです。
マガモ
カモ目カモ科
冬鳥として全国各地に飛来する。オスの頭部は光沢のある緑色でクチバシは黄色、白い首輪模様がある。メスは全体的に茶褐色で、クチバシはオレンジ色。足は雌雄同色のオレンジ色。河川や海岸に群れを作って生活する。水に潜ることは苦手で、水中に首を突っ込み、逆立ちした状態でエサとなる水草などを食べる。
カイツブリ
カイツブリ目カイツブリ科
留鳥として本州南部に広く分布し、水草、ヨシの茎などで浮き巣を作り繁殖する。主に水上で生活しており、潜水して獲物(魚類、昆虫、甲殻類、貝類など)を捕獲して食べる。
カルガモ
カモ目カモ科
留鳥として全国に分布する。クチバシは黒色で先端は黄色、足はオレンジ色。雑食で、種子、水生植物、昆虫などを食べる。
ダイゼン
チドリ目シギ科
夏羽は、顔からお腹が黒く、上面は白色が多いが黒いまだら紋が入る。冬羽は上面が灰褐色で白色のまだら紋が入る。かに、ゴカイなどを食べる。
コサギ
ペリカン目サギ科
体色は白色。水田、河川、池沼、干潟などの湿地に生息し、魚類、昆虫などを探して食べる。夏羽は後頭部に白く長い冠羽と胸元に長い飾り毛が出る。
ダイサギ
ペリカン目サギ科
サギの中でも最大級の大きさを誇る。体色は全身が白色。クチバシ、首、足が非常に長いのが特徴。水田、河川、池沼、干潟などの水辺に生息し、魚類、両生類、昆虫などを探して食べる。首をS字型に縮めて立っている姿がよく観察される。
カワウ
カツオドリ目ウ科
名前のように川にいる鵜だが、河口域にも生息する。大型で体色はほとんど黒色。大きく下にそったクチバシが特徴。餌は、ほとんどが魚類だが、長いクチバシを利用して、干潟の砂の中のカニ等の甲殻類を捕食することもある。近年、生息数の増加により、河川に放流されたアユなどを捕食し、漁業被害が拡大するなど深刻な問題となっている。